ペースメーカーチェックをするようになって間もない新人の頃、
ペースメーカーチェックをこれからするとき、患者さんがVVIモードだと思わず、
よかったー!!これなら一人で平気っ♪
って思っちゃいませんか??
私もそうでした…!
特に、自己脈のある人の心房の閾値測定がすごく苦手でした。
苦手というか、どういう設定で始めたらいいのかがなかなか覚えられませんでした。
今回は、SSSのチェックのコツをまとめてみました!
とくに新人MEさんにおすすめです。
これを読み終わったあと、次のペースメーカーチェックが早くしたくてうずうずしてしまうかもしれないですね…!
この記事の内容
DDDモードでSSSの人のペースメーカーチェック方法(房室ブロックはないとする)
今回定義するSSSの人は房室伝導が正常とします。
(ASもしくはAPの後ろは必ず自己脈のVS)
よって作動はAS-VSもしくはAP-VSの場合を考えていきます。
AS-VS
心房も心室も自己脈があるパターンですね。
ペースメーカーに一切たよっていません。
まずはセンシングから!
なのでまず、そのまま何も変えずにセンシングチェックをしちゃいましょう。
メーカーによって、手動でレートを設定していくものと、
ボタンひとつタッチすればAもVも自動で測定できるのがあります。
Aの閾値は自己よりレート20UP!
では閾値を測っていきましょう!
Aの閾値は自己レートよりも20くらいレートを上げてペーシングに乗せ、乗らなくなったところをみます。
よほど頻拍になっていなければ比較的わかりやすいと思います。
これでも測定はできますが、もうひとつ方法があります。
AVディレイをのばし、APのあとペーシングが入らないようにしてあげます。
AP-VSの状態ですね。
Vの閾値測定はVVIにするかAP-VSにしてあげる!
VはVVIモードにしてしまうか、
DDDモードのままレートは自己心拍より低い設定(すでにAS-VSのため設定レートでOK)とし、AVディレイを短くしてあげてVSよりも早くペーシングが入るようにします。
そのまま測定していくと、閾値以下でAS-VSとなります。
AP-VS
今度は今まさにSSSの症状が出ている人ですね。
まずはAの閾値から!
DDDで、レートは変えず、Aの閾値を測定します。
閾値以下でAPが乗らなくなると、VPが入ります。
VはVVIモードにして測定!
VはVVIで測りましょう。
センシング測定はレートを40か30まで落とす!
手動測定の場合、AもVもレートを30〜40にします。
AはDDDモード、VはVVIモードにするのが簡単です。
まとめ
ペースメーカーチェックは数をこなして慣れるしかありません。
積極的に先輩について行き、教えてもらいながらプログラマーと仲良くなりましょう!
