ペースメーカー

モードスイッチ【ペースメーカー①】

今回はペースメーカーの機能のひとつである、モードスイッチについて解説していきます。

心房頻拍を検出するとはたらく

モードスイッチは心房の早いレートに応答して心室が必要以上にペーシングされるのを防ぐためにあります。

ペースメーカーがDDD(R)、VDD(R)モードで作動している時、

心房性頻拍性不整脈をセンスして、それに追従して高いレートで心室がペーシングするのを防ぐ機能。

(心房性頻拍性不整脈とは、発作性心房細動など)

作動するきっかけは、心房頻拍検出レートで設定されたレート以上の心房レートを検出するとはたらきます。

作動例

 DDD(R)→DDI(R)      VDD(R)→VVI(R) or VDI(R)

こんな使われ方も!

頻拍のモニターとして

発作性心房細動の場合、オートモードスイッチの記録をみることで、

心房細動の発生の頻度や持続時間が把握できます。

それにより、薬の調整にも役立ちます。

オーバーセンシングの発見

ノイズをオーバーセンシングすると、高頻度で発生した場合それによりモードスイッチが作動します。

モードスイッチ作動時は心電図も記録されるため、その波形がノイズによるものだと断定することができたりもします。

注意点

心房細動の場合、センシング感度が鈍く、f波を感知せず、オートモードスイッチが作動しないということがあります。

(アンダーセンシング)

そのため、感度の設定には気をつけましょう。

自動で感度を鋭くする会社も!

メーカーによっては、心房期外収縮を感知すると自動で感度がきりかわるものもあります。

これによりf波のアンダーセンシングを防ぎます。

持続性心房性不整脈の検出中およびモードスイッチ中もその感度が維持されます。

こんなモードスイッチもある!『SafeR』

SafeRとは、極力心室ペーシングを減らすための機能です。

動作的には『AAI(R)↔︎DDD(R)』です。

房室伝導が保たれている間は、AAIモード。

これにより不要な心室ペーシングを抑制することができます。

房室伝導を障害を感知すると自動的にDDDモードへと移行します。

おわりに

今回はペースメーカーの機能の一種であるモードスイッチについて簡単にではありますが書いてみました。

各社によって作動のアルゴリズムだったり呼び方が異なったりするので、近々、その違いについてもまとめていく予定です。


→当サイトでは、ほかにもペースメーカーについての記事を書いています。

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