血漿交換療法(けっしょうこうかんりょうほう)とは、
病気の原因となる血漿を血液から分離させ、
失われた血漿部分を血液製剤で置き換えてあげる
という治療方法です。
(今回は、単純血漿交換療法についての解説となります。)
血漿交換のしくみ
血液から分離???
血液が専用の器材の中を通ることで、
血液の血漿部分を分けることができます。

この専用機材は一般的に、
血漿分離器といわれています。
(正式名称:膜型血漿分離器 商品名:プラズマフロー)
治療風景のイメージは血液透析です。

患者さんから血液を取り出し、
機械の方で処理された血液は再び患者さんの方へ戻されます。
血漿を分離するのはなぜ?
なんで血漿を分離するの?
血漿交換が必要となる病気の原因となる物質が血漿内に存在するからです。
血漿とは?
血漿とは、血液のうち、血球を除いた部分のことです。
血球とは、赤血球や白血球、血小板のことですね!
血漿はそれ以外の部分の総称で、アルブミンや各種グロブリンが含まれています。

血液の成分
血球
- 赤血球
- 白血球
- 血小板
血漿
- アルブミン
- グロブリン
血漿を破棄し、新たに置き換える
もともと血液の一部なのに分離しちゃって大丈夫なの???
分離された血漿は破棄します。
血漿交換という名前であるので、分離された血漿は置き換えられます。
置換液として使われるのが、献血で得られた健常な人の血漿です。
分離された血漿と同量がこの置換液で置き換えられます。
置換液として使われるもの
- 新鮮凍結血漿(FFP)
- 人血清アルブミン
結晶交換療法の適応疾患
- 肝疾患
- 血液疾患
- 膠原病
- 神経疾患
- 皮膚疾患
数多くの疾患が適応となっています。
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