医療

わごる=迷走神経反射とは?【心カテ室編】

カテ室で働いている人は誰でも一度は耳にしたことがある『ワゴった』という言葉。

今回はワゴトニー=迷走神経反射について書いていこうと思います!

通称:わごる、ワゴトニー

自律神経の一種である副交感神経が優位の状態になると迷走神経反射が起こります。

この、迷走神経反射のことを

ワゴトニー(通称:ワゴった)

といいます。

原因

迷走神経反射は、痛みなどの刺激によって起こります。

また不安や緊張が原因で起こることもあります。

カテ室でこの迷走神経反射が起こる場面は次のような場面です。

  • カテ室に入室時、不安や緊張による
  • 麻酔時や穿刺時の痛みによる
  • 治療後の穿刺部位圧迫時の痛みによる

症状

よく現れる症状

  • 徐脈
  • 血圧低下、それにともなう生あくび
  • 冷や汗
  • 気分不良
  • 吐き気

重篤なもの

  • 心停止
  • 失神    

これらの重篤な症状をまとめて迷走神経発作ともいいます。

対処法

迷走神経反射が見られた時は薬剤投与を行います。

  • 原因である副交感神経の作用を抑制する

硫酸アトロピンの投与

  • 著しい血圧低下

      →昇圧剤の投与

予防・対策

  • 早期発見のため入室後は直ちにモニターや血圧計を装着しバイタルを確認!
  • 患者さんへの声がけ・様子を観察!
  • 退室後も経過観察!(抜針後の圧迫による痛みでも起こるため)

常に、何か起こるかもという意識で気を抜かない!

おまけ:血管拡張薬(硝酸薬:二トロ)の投与について

冠動脈造影時、二トロなどの血管拡張薬を使うと思います。

迷走神経反射の時は血圧だけでなく脈もおそくなりますが、

血管拡張薬を使った時は逆にはやくなります。

なぜかというと、血管拡張薬は冠動脈以外に、動脈や静脈の血管も拡張します。

そのため心臓に戻る血液の量が少なくなります。

心拍出量(心臓から出て行く血液の量)を保つため、

血液量が減った分を心拍数(心臓の動き)で補っているです。

まとめ

カテ室では他にもたくさんの略語や独自のカタカナ言葉が飛び交っています。

正式名称とともに覚えていきましょう。

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misa
医療従事者 2020.4.30 blog start! 医療・健康についての記事を書いていきます! よろしくお願いします!